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 治療の流れ 

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 第一期治療と第二期治療とは 

 
子供の矯正は、
治療期間が

「第一期」と「第二期」に分かれます。


第一期治療
永久歯(大人の歯)が生えそろうまでに行う治療
あごを広げたり、舌のくせを治す装置などを使います。

およそ小学生の間の治療です。
*症例によっては、
第一期治療のみになることもあります。

第二期治療
永久歯(大人の歯)が生えそろってから行う仕上げの治療
すべての歯に矯正装置(マルチブラケット)をつけて

本格的治療を行います。

およそ中学生以降の治療です。
 

1.矯正相談  所要時間:約1時間 

一番初めの初診相談です。
最初にデジタルカメラで、患者さんのお顔の写真とお口の中の写真を撮影。
これをもとに、現在の状態について専門医の立場から説明。
その他、矯正治療の大まかな治療の流れと矯正費用についても説明。

もちろん、疑問に思っていること、気になること、何でもお聞きください。



2.精密検査  所要時間:約1時間半 

不正咬合の状態が、どのようになっているか詳しく調べます。
1) お顔の写真
2) お口の中の写真
3) お口の型とり(歯列の印象採得)
4) かみ合わせのチェック
5) 頭のレントゲン写真

       (頭部X線規格写真 セファログラム)
6) フェイスボートランスファー
7) 必要に応じて、顎の動きの検査(顎機能検査)



3.診断(精密検査の結果・治療方針の説明)  所要時間:約1時間 

精密検査の結果をご説明いたします。
精密検査の結果をもとに、治療方針・方法を決定。
使用する矯正装置・抜歯の有無・治療時期・期間等を説明。
治療計画をもとに矯正基本料金を決定。



4.治療  所要時間:約30分~2時間  

 
【小学生の場合】
「第一期治療」として永久歯がはえてくる環境を整えます。

例えば・・・
永久歯の
はえてくるスペースがない場合、あごや歯列の拡大を行う。
前歯がガタガタの場合や大きくすき間のある場合、一度前歯をそろえる。
あごの発育が過剰となる場合、その成長を抑制する。
あごの発育が悪い場合、その成長発育を助ける。


・通院間隔は、1~3ヶ月に1回(装置の調節)。

 【中学生以上の場合】
小学生から「第一期治療」を行っている患者さんの場合、永久歯が生えそろう中学生以降で

「第二期治療」として、矯正装置(マルチブラケット)を使って、全体的に永久歯の歯並びと噛み合わせの調節を行います。
 
中学生以上ではじめて矯正を開始する患者さんは、
はじめから矯正装置(マルチブラケット)を使って本格的な矯正治療を行います。…大人の矯正治療

・通院間隔は、1ヶ月に1回(装置の調節)
・治療期間は、おおよそ1~3年(症例により異なる)



5.保定  所要時間:約30分  

矯正装置(マルチブラケット)を外した後、保定装置(リテーナー)を使って歯並びを安定させます。

歯は一生動きます。矯正治療により動かした歯列は、治療後まったく変化しないわけではありません


特に矯正装置(マルチブラケット)を外した直後の歯は矯正前の位置に戻ろうとしやすいので、

治療後は動かした歯が勝手に動いていかないように保定装置(リテーナー)の使用が必ず必要となります。


保定装置(リテーナー)は毎日、一日中使ってください。ただし、食事の時や歯磨きの時は、取り外し可能です。
保定装置(リテーナー)を使用しながら、歯とかみ合わせが安定してくる期間、定期観察を行います。

 

・通院間隔は、3ヶ月~半年に1回(保定装置の調節)。
・歯のクリーニングも行います。
・期間は最低2年以上は必要です。(2~3年は保定装置を使用するのが望ましいです。)



6.終了 

毎日のお手入れで、長く美しく健康な歯並びを維持させましょう。

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精密検査・診断とは?

 

精密検査は、治療方針を決めるために、大変重要な検査です。

具体的には、細かい問診、身長測定も含め、お顔やお口の中の様々な角度からの写真撮影、お口の中の印象(歯型)の採取、頭部や顔の形を計測・分析するための各種レントゲン撮影など、細部にわたりミリ単位でチェック、測定をしていきます。

当院では、約1時間30分ほどお時間をいただいています。

これら資料を手作業やパソコンで詳しく分析し、治療方針を決定します。
診断のお時間に、治療計画・諸費用などについて細かくご説明いたします。

精密検査で採取した資料の一部。

精密検査から始まり、治療終了まで治療経過を含めた膨大な量の資料ファイルが患者さん一人ひとりに作成されます。

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実際の治療例

幼児期観察より、第一期治療への流れ

子供さんでは、乳幼児から観察、少しずつケアしていくことによって、成長を利用し結果的に正しい位置に永久歯を生えさせていくことが可能です。
また、将来、本格的矯正治療が必要な場合(第二期治療)においても、準備段階があることによって比較的簡単な形で対応することもできます。

通院していただく間隔は、観察は半年くらいに1回くらいです。装置が入ると2~3ヶ月に1回くらいです。

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M君 4才7ヶ月

現代の多くの子供の特徴ですが、幼少期からかなりあごが小さいです。

うつぶせ寝の影響か顔の幅が狭いです。

乳歯を虫歯にすると永久歯の生える順番が変わってしまう可能性があるので

歯のケアに対して注意しました。今後、要観察です。

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5才11ヶ月

 

乳歯が隙間なくぎっしり生えている状態です。

きれいに生えそろっているように見えますが、実はこの隙間がない状態が後々の大きな問題になります。

大人の歯(永久歯)の方が子供の歯(乳歯)より大きいため、入る余地がありません。

あごの発達を見ながら半年に1回観察します。

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6才4ヶ月

 

下の前歯が永久歯に変わりました。

左下の乳前歯がすこし早く抜けたため、永久歯の前歯2本が左にずれています。

左下の2番目の永久歯の前歯の生えるスペースがなくなっています。

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舌小帯(べろの裏側の帯)が短いため、舌がうまく動きません。

このため舌小帯を歯科口腔外科で切ってもらいました。(簡単な処置です)

舌小帯を切った後は、その部分を延ばすため舌を動かす訓練をしました。

*上あごの発育は、舌が下から支えることにより決まります。

 舌の動きが悪いと、あごの発達を妨げてしまいます。

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6才5ヶ月

 

以前より鼻の奥のアデノイドの肥大が指摘されていましたが、アデノイド様顔貌*の傾向が強く出てきたため、

1か月後、病院の耳鼻咽喉科にてアデノイド切除手術を行いました。(1週間の入院でした)

 

*アデノイドは鼻の奥が肥大することによって正常な鼻呼吸ができず、口呼吸になります。

そのため、あごが発達せず、あごが引っ込んだ特徴的な顔になってしまいます。

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6才5ヶ月

 

生えてきた前歯の場所を安定させるために

夜、寝る間マウスピースをはめて寝るように指導しました。

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6才8ヶ月

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6才11ヶ月

 

上の子どもの前歯が抜けたところです。

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7才4ヶ月

 

上の永久歯の前歯が生えてきました。

びっくりするほど、大きいのが生えてきましたね!

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7才6ヶ月

 

第一期治療開始します。

上顎の後ろに歯列の拡大装置をセットすることによって、上あごを広げて前歯が生えるの隙間をつくります。

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7才11ヶ月

広げ始めて約4ヶ月。

上あごがだいぶ広くなってきて、上の前歯2本が並んできました。

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8才9ヶ月

 

第一期治療を開始してから、1年2ヶ月で、上の2番目の前歯が、生えてきました。

でも、まだ犬歯の生えてくる隙間が十分ではありません。

時間をかけて、ゆっくり広げていきます。(3ヶ月に1回くらいの観察です。)

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9才4ヶ月

 

今度は、下あごの裏側に装置を入れて、下あごをを広げます。

まだ前歯の隙間が足りず、がたがたしているので、上あごの装置を調節しながら、上あごも広げていきます。

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9才10ヶ月

下あごもだいぶ広くなってきました。

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10才1ヶ月

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10才9ヶ月

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11才1ヶ月

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第一期治療終了しました。

第一期治療期間:7歳6ヶ月~12歳9ヶ月 5年3ヶ月

来院回数:24回

費用:第一期治療費 基本料400,000円+処置料3,000~6,000×24回+消費税

使用装置:上顎クアドへリックス、下顎バイへリックス、一部マルチブラケット装置

リスク:歯磨きがきちんとできないと虫歯になることがあります。

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