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 子どもの矯正 

できるだけ歯を抜かないためには、あごの成長を利用できる早期に治療を始めたい!!

現代の子供たちの9割は 不正咬合(ふせいこうごう)

※不正咬合とは、歯並びが悪いために正しくかみ合わせができない歯並びのこと。
  近年、あごが小さく、歯並びがガタガタ、しっかりかめない子供たちが増えています。


子供の頃、かみ合わせが悪いと、見た目が悪いだけでなく、「虫歯ができやすい」「前歯で物がかみ切れない」
「奥歯でかたい物がかめない」「くいしばれない」など、 生活の上での問題が起こります。

 

また、しっかりくいしばれないことは、 「集中力」や「忍耐力」低下など、 精神面にもいろいろと影響してきます。

そのままの状態にしておくと、あごの発達が悪くなり、成長によってよりかみ合わせがずれたり・・・



骨の成長を利用して矯正できるのは、早期治療だけです!!
※早期治療とは、乳歯や永久歯がミックスして生えている、一般に小学生以下の子供の治療のこと。

 成長期に矯正治療をするメリットは? 

できるだけ抜歯をないで、治療をきれいな歯並びを手に入れたい。
 

成長期のお子さんは、成長を利用してあごを大きくすることができます。
(乳歯より大きい永久歯が、あごに入るように・・・)

早期に治療することにより、あごのずれが大きくならないように予防することも可能です。

また、歯並びを悪くする原因を早期から治療することによって、

歯とあごを自然で理想的な位置に調整していくことができるのです。

 治療はある程度の時間が必要です! 

骨の成長を利用するには、やはりある程度の時間が必要です。

骨の成長発育を利用する場合、使用する矯正装置は比較的簡単なものになりますが、

その間も、定期的な観察をし、永久歯の生えかわりの状態をチェックする必要があります。

一方、どうしてもあごの成長を利用しなくてはならない場合(上下のあごの骨格のアンバランスなど)は、

もちろんそれだけで、年月を観察していかなくてはなりません。

そして、さらなる治療(歯並び・かみ合わせの仕上げ)を行う場合は、

骨の成長に対する治療が落ち着いた後、また時間をかけて行うことになります。

ここで大切なのは、治療期間の長さを、ご本人や保護者の方に受け入れていただけるかということ!

「子供のうちから治療を開始するか、大人になってから始めるか?」

いろいろ価値観はあるとは思いますが、

成長を利用する矯正治療は、その後の選択肢を広くし、

本人にとって負担が少なく理想的な治療といえます。

治療期間の長さを納得できるかが、まずは大切なのです。

お子様が学校検診で「かみ合わせに問題あり」にチェックを受けた保護者の方へ

CASE by CASE・・・ お子さんの状態と照らし合わせてみましょう。         

 出っ歯(前歯が出ている)が気になる・・・ 

上顎前突.png

前歯が出ていると、口が閉じにくくなったり、前歯で食べ物をかみ切れないことが起こります。

また、転んだときに前歯を打って歯が欠けてしまったり、抜けてしまうこともあります。

この症例の多くのお子さんの場合、

上あごが狭くなることが原因で上の前歯が飛び出すという形になっているので、

成長に合わせてあごを拡げることが、歯にもあごの骨にも優しい治療となります。

また、下あごの発育が悪いために、上の歯が出ているように見える場合もあります。

 

この場合は身長が伸びる時期に矯正治療をすることにより、下あごの成長を助け、治療することができます。

あごの大きさ・形ができあがってしまった大人になってからの矯正治療は、

上下のバランスの悪いあごに歯を合わせることになるため、永久歯を抜かなければいけなくなったり、

無理して歯を並べることとなり、保定装置を長くしないと後戻りがしやすいなどということもあります。

 受け口(前歯のかみ合わせが反対)が気になる・・・ 

下顎前突.png

通常、お子さんのあごの発育は、下あごに比べて上あごが先に発育して、

12歳頃には上あごの発育が終わります。

 

その後、背が伸びている間、下あごが大きくなります。

 

よって前歯が反対に噛んでいるお子さんの場合は、

成長とともに、より下あごが前方に出てきて「受け口(前歯のかみ合わせが反対)」がひどくなります。

 

このため、この症例の場合はできるだけ早い時期に、前歯のかみ合わせを正しい状態に治す必要があります。

 

しかし、その後も下あごは大きくなるため、

最終的には成長発育が終わってから、上下のかみ合わせの調節が必要となります。

 歯がガタガタになっている・・・ 

叢生.png

最近のお子さんはあごが小さくなってきているといわれています。

 

これは食事が軟食化しているため、かむ回数が大幅に減少しているので、

あごの骨が発達しないためといわれています。

また、食事事情がよくなり栄養過多のためか、昔より歯は大きくなる傾向にあるようです。


乳歯がすき間なくきれいに並んでいるのが、正しい状態だと思っていませんでしたか?
乳歯がきれいに並んでいるのは、正常な状態ではないのです!!

永久歯の前歯は、乳歯の前歯の1.5倍ほどの大きさがあります。

ということは、乳歯の時にすき間がないお子さんは、永久歯が生える時にスペースが足りなくなります。

 

だから、永久歯が生えきれなくて「ガタガタになる」なんてことが起こるのです。


永久歯の生えるためのすき間を作るためには、あごを大きくする必要があります。

 

成長期のお子さんは、あごを大きくできる絶好のチャンスです。

小学2~3年生ころからあごを大きくできると永久歯が生えやすくなります。

 前歯がかみ合ってないみたい・・・ 

開咬.png

奥歯は噛んでいるのだけれど、前歯がかみ合わない状態を「開咬(かいこう)」といいます。

 

これは、上下の前歯の間にいつも舌をはさんでいることや、

つばを飲み込むときに上下の前歯の間に舌が飛び出すくせ(舌癖)によって、起こります。

 

舌は筋肉のかたまりです。とても強い力を持っています。

舌の力は800g~1000g位の力を持っていると言われています。

(矯正治療で歯を動かす力は100g前後です。)

 

人はつばを飲み込むことを(嚥下)を、1日約1000回行っています。

ということは、60秒~90秒に一度、つばをゴックンとしているのです。

 

舌癖がある人は、このたびことに舌が前歯の間に出てくるので、

前歯が押し下げられてしまい、この結果、上下の前歯の間が開いてしまうのです。

 

上下の前歯の間に舌が出てくるのは、悪いくせです。

 

歯並びのためには、この悪いくせはやめさせることが必要ですが、舌のくせはとても治しにくいのです。

 

このくせを持ったお子さんには、正しい舌の動きに対する知識の学習や、トレーニングが必要です。

また、矯正治療の中で、舌の動きを修正する補助的な装置を用いることもあります。

 

お子さんは、成長により骨格が変化します。

 

最初は前歯だけかみ合わない状態が、高校生くらいには奥歯もかみ合わない状態になる場合がありますので、気づいたときに早めのご相談をお勧めします。

 学校から紙をもらってきたが、どこが悪いのかわからない・・・ 


歯並び、かみ合わせが悪いというのは、前歯だけの問題ではありません。

健康のためには、奥歯が正常にかみ合うかどうかが、とても大切なことなのです。

上下の奥歯が正常にかみ合っていない場合や、奥歯がひっかっかって出てこられない場合など、

見た目ではわからないことが多くあります。

われわれ矯正歯科専門医は、前歯のかみ合わせだけでなく、まずは奥歯のかみ合わせをみていきます。

様々な観点から、きちんと説明しますので、お気軽にご相談ください。

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